痛みが激しいとき、どうする?
椎間板ヘルニア

腰が痛いときに最優先にすべきことは安静。
しかし、それだけでは完全ではありません。
早めに医師にかかって、適切に治療しましょう。

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椎間板ヘルニアの痛みは非常に辛いものです。腰が痛んだらまずは安静に。しかし痛みが引いたからと言って治ったわけではありませんので、医師の指導のもとで適切に治療をおこないます。

椎間板ヘルニアで腰が痛むとき

腰が痛んだらなによりもまず安静です。床に横になって腰への負担をなくします。

 寝そべった時に横向きになったほうが痛みが和らぐ人

横になったときに、身体を横向きにしたほうが痛みを感じない人の場合は、膝を軽く曲げて股の間に座布団やクッションを挟んで安静にします。

 寝そべった時に仰向けになったほうが痛みが和らぐ人

横になったときに、身体を仰向けにしたほうが痛みを感じない人の場合は、膝を高く曲げて下に座布団やクッションを挟んで安静にします。


椎間板ヘルニアを抱えながら仕事をする場合

 腰の負担を軽減するために

画像引用:株式会社アマンライフ

ふだんから腰に負担をかけないことが第一。
仕事中などは腰椎骨盤用のベルトを使用します。ただし、長期に渡り継続使用すると筋力が低下しますので、さしさわりのない時はベルトは外しましょう。
ベルトはあくまでも悪化を防ぐためのものです。これで治癒することはできません。


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医師に相談しよう~保存療法編~

 椎間板ヘルニアかなと思ったら医師に相談する

整形外科での治療は「痛みを緩和する」→「痛みが出ないようにする」の2段階で行われるのが基本です。

 「痛みを緩和する」保存療法とは?

身体から出血させずに治療する治療を保存療法と呼びます。整形外科では椎間板ヘルニアの治療はおおよそ保存療法から始めます。

まず「痛みを緩和する」ために消炎剤、鎮痛剤、筋弛緩剤を内服します。痛みが激しい場合は神経ブロックを実施することもあります。神経ブロックとは局所麻酔剤を注入し、痛みの伝達を止める手法ですが、血液が凝固しにくい体質だったり、薬剤へのアレルギーや血液疾患がある場合は受けることができません。
また状況によってはコルセットを装着することもあります。

 「痛みが出ないようにする」保存療法とは?

画像引用:医療法人石井整形外科

強い痛みが和らいできたら、次に痛みそのものを出なくする治療へ移ります。

ホットパックやマイクロウェーブを使用して患部を温める温熱療法や、電気刺激により筋肉の働きを促す低周波治療がそれです。どちらも筋肉の血流を改善させて、腰痛の緩和につながります。

また、痛みがなかなかとれない場合は、骨盤にベルトをかけて、引っ張ることにより、腰部周辺の筋肉の緊張をとって痛みを緩和する牽引療法が実施される場合もあります。


医師に相談しよう~手術編~

 手術による治療

▲医師とじっくり相談を

保存療法をおおよそ3カ月以上試しても効果が認められない場合や、排尿障害・筋力低下・極度に激しい痛みを伴う場合、手術が適用されます。

椎間板ヘルニアの手術はLOVE法、MED法、MD法などのほかレーザー治療があります。

 LOVE法

椎間板ヘルニアの術法としてもっとも歴史があり、多く行われているのがLOVE法です。

  • 背中側から切開して、椎間板から飛び出して神経を圧迫している髄核や線維輪を取り出します。
  • 施術時間…30分から1時間ほど
  • 入院期間…1週間から3週間ほど

 MED法

MED法とは内視鏡下手術のこと。内視鏡下での手術により、LOVE法に比べて切開範囲を16mmほどと小さくすることが可能です。

  • 腰椎の周囲の筋肉に管をいれて、筋肉をはがさず神経を確認してヘルニアを摘出します。術後の痛みが少ないのが特長です。
  • 施術時間…1時間ほど
  • 入院期間…1日~1週間ほど

 MD法

MD法は顕微鏡下手術のこと。手術顕微鏡下での手術により、LOVE法に比べて切開範囲を16mmほどと小さくすることが可能です。

  • 骨と筋肉の間に管をいれて、筋肉をはがさず神経を確認してヘルニアを摘出します。術後の痛みがやや少ないのが特長です。
  • 施術時間…40分から1時間ほど
  • 入院期間…5日~2週間ほど

 PN法

PN法は経皮的髄核摘出術。直接ヘルニアを除去するのではなく、椎間板内圧を減らすことでヘルニアを引っ込める手法。

  • X線透視下で、椎間板に内径5mmの管を差し込んで、管中に器具を通して椎間板の一部である髄核を摘出します。局部麻酔で済み、術後緩やかに改善していきますが、再手術率も10~25%あります。
  • 施術時間…40分から1時間ほど
  • 入院期間…日帰り~2日ほど

 PLDD

PLDDとは経皮的レーザー椎間板減圧術、いわゆるレーザー治療です。

  • 皮膚を切開せず、椎間板の髄核にレーザーを照射して発生した熱により髄核を蒸散させて椎間板内の圧力を弱め、突出したヘルニアを椎間板内に引き戻します。局部麻酔で済み、術後緩やかに改善していきますが、移動型椎間板ヘルニアには向かず、再手術率も10~25%あります。また、健康保険の適用外です。
  • 施術時間…20分から40分ほど
  • 入院期間…日帰り~2日ほど

ヘルニアのタイプや身体への負担を考慮して、どの施術が良いのか医師と充分相談することが重要です。